現在、世界にシリア難民が流出していますが、世界各国はこの問題に取り組まなければ成りません。
民族差別が起こる理由の一つとして、言語の問題が大きな障壁となることが挙げられます。移住した国において、その国の言語を学ぶということは、その国の歴史や文化を知ることにつながります。そして、言葉が通じなければ、また文字が読めなければ、移住した人々とその国の住民は意思の疎通が図れず、子どもたちは学校に通っても勉学が遅れてしまい、不登校や犯罪の原因になってしまいます。加えて、識字率の低下や文化の違いから軋轢を生むことにもなりかねません。こうした言葉の問題が存在するのは日本も同様で、それ解決するために、当協会ではクルド人に向けた日本語教室を行いたいと考えています。
特に日本語を学ぶ必要があるのは、クルド人の母親たち、そして子どもたちだと私たちは考えています。なぜなら、子どもたちが通う学校からの連絡、行事への参加、宿題といった場面において、母親や子どもたちが日本語を理解していなければ学校職員や友達との意思疎通が図れず、教育もおろそかになってしまうでしょう。その結果として、子どもたちの不登校や、日本語を学んでくる子どもと母親のギャップを生み出してしまうのです。
当協会では、そうした問題を解決するための日本語教室を、埼玉県川口市で開催する予定です。現在、埼玉県に居住するクルド人の約98パーセントがトルコ出身であり、教室開催のためにはトルコ語を理解する日本人のボランティアの方々のご協力が必要です。私たちの考えに賛同いただき、ぜひご協力いただけますようお願いいたします。
資格や経験は問いません。学生の方々、退職者の方々なども含め、広くご応募いただけるようお願いいたします。
●ご連絡先:当協会事務局
電話:03-5689-0327/メール:jpn-krd@bloom.ocn.ne.jp
●開催場所:一般社団法人日本クルド文化協会事務所
埼玉県川口市芝新町8-22-501
●開催内容
<母親学級>
対象:子供を学校に通わせているクルド人のお母さんたち
開催曜日・時間帯:月曜日から金曜の10:00~14:00
<青年学級>
対象:授業についていけず、不登校になってしまった方々(就業者が中心)
開催曜日・時間帯:月曜から金曜の19:00~21:00
<子供学級>
対象:主に小学生を中心に宿題等を教えます
開催曜日・時間帯:土曜日の10:00~14:00
○ボランティアの方々が集まり次第、カリキュラムを作成します。
○教本は当協会が用意いたします。
○漢字検定なども行ないます。