平成27年3月、イラク・シリアにおけるISISの侵攻が世界に大きな影響を与えている中、イラク国会議員・クルド自治政府議員を中心とする閣僚団が日本を訪問し、イラク情勢およびクルド自治政府の対応に関する報告会を開催しました。
当協会の名誉会長である平沼赳夫衆議院議員が呼びかけ人代表となったこの報告会では、イラク・クルド自治政府におけるISISの侵攻状況のほか、クルド自治政府によるISISへの抵抗活動の内容が報告されました。報告会の後には、外国人記者クラブでの記者会見も行われました。
また、今回の訪問期間中、閣僚団は経済産業省への訪問のほか、菅義偉内閣官房長官との会談や、片山さつき参議院議員との会談を果たし、クルド自治政府の取り組みへの理解と協力を要請しました。
日本国も中東地域に大きな支援を行い、イラクにも多大なる投資をしています。しかし、日本人はイラク情勢を詳しく知ることはなく、特にイラク北部にあるクルド自治政府については、ISISの侵攻で最近注目されてきたとはいえ、理解度・認知度はまだまだ低い状況にあります。イラクは、シーア派、スンニ派、クルド自治政府の共和政治を行っていますが、イラク国内におけるクルド自治政府の影響力は大きなものがあります。特に石油資源が豊富であることから、それを原因として内政に大きな問題を掲げているのも事実です。今回のクルド自治政府要人による情勢報告により、イラク及びクルド自治政府に対する理解が深まることを願います。
報告会開催日時:平成27年3月2日13:00~14:00
開催場所:第二衆議院会館地下1階第一会議室
呼びかけ人代表:衆議院議員平沼赳夫(当協会名誉会長)
講演者:
イラク国会議員 Serwan Sereni氏
クルド自治政府国会議員 Omed Khoshnaw氏
クルド自治政府首相顧問 Sirwan Zahawy氏
クルド日本友好協会代表 Noori Rashid Ali氏